狭いパントリーが広々!無印・カインズ・DIYで叶える収納術と食品ロス削減のコツ

白い棚に並んだ、さまざまな食品が入った蓋付きの透明なガラス瓶 台所

パントリーがごちゃごちゃして困る」「狭いから工夫したい」…そんな方のために、この記事では

  • 無印良品やカインズで買える収納グッズの実例
  • 狭いパントリーでも実践できる整理コツ
  • DIYでできる収納アイデア

をまとめました。実際に私が取り入れて食品ロスが減った「見える化収納」についても紹介しています。

こんにちは、生活アドバイザーのゆりです。31歳になって、ようやくパントリーの整理整頓に本腰を入れるようになりました。

この記事を読んでわかること

  • 無印良品・カインズの具体的な収納グッズと使用感
  • 狭いパントリーを広く使う工夫
  • DIYで作れる収納アイテムの作り方
  • 食品ロスを減らす「見える化収納」の効果
  • 整理整頓を習慣化するコツ

無印良品でできるパントリー収納アイデア

整然と整理されたパントリーの棚。パスタや穀物などが、ガラス瓶やプラスチック容器に詰め替えられ、美しく並べられている。
容器を揃えて「詰め替え収納」をするだけで、パントリーはこんなに美しく。これぞ日本の「見せる収納」ですね。AIが描いたイメージです。

まずは定番の無印良品から。私が実際に使って「これは使える!」と思ったアイテムをご紹介します。

ファイルボックス(PP素材)活用術

無印良品 ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用 約幅10×奥行32×高さ24cm 15734528 良品計画

価格:約90円 サイズ:幅10×奥行32×高さ24cm

本来は書類整理用なんですが、パントリーでの活用度が半端ないです。

実際の使い方:

  • パスタ(500g袋):縦に立てて6袋収納可能
  • そうめん束:きれいに並べられて取り出しやすい
  • 缶詰:500g缶なら12個程度が安定して並ぶ
  • 調味料ボトル:醤油、みりん、酒などの背の高いボトルに最適

最初は「書類入れを食品に使うって大丈夫?」と思ったんですが、PP素材なので食品に触れても安全だし、汚れたら水洗いできるので衛生面も問題なし。

引き出すようにして取り出せるので、奥のものも見つけやすいのが最大のメリットです。

重なるラタン収納バスケット

無印良品 重なるラタン長方形バスケット・中 (V)約幅36×奥行26×高さ16cm 47381306 カーキ 中

商品画像

画像引用元:https://store.shopping.yahoo.co.jp/hatuki/hak0041017.html

価格:3,990円(角型・中) サイズ:幅36×奥行26×高さ16cm

見た目の温かみと実用性を兼ね備えた優秀アイテム。

私の使用例:

  • 根菜類(じゃがいも、玉ねぎ、にんじん)
  • お菓子のストック
  • パンの保存

通気性がいいので、じゃがいもや玉ねぎが長持ちします。以前はポリ袋に入れっぱなしで芽が出ることがよくあったんですが、このバスケットに変えてからは明らかに保存期間が延びました。

重ねられるので、スペースの有効活用もできます。ただし、重ねすぎると下の物が取り出しにくくなるので、2段までがおすすめ

アクリル小物収納

無印良品 アクリル小物収納・3段

価格:約800円〜1,500円(サイズにより異なる)

商品画像

画像引用元:無印良品 アクリル小物収納・3段

小分けパックの調味料や、スティック系のものを整理するのに重宝してます。

具体的な収納例:

  • だしの素(小袋):1箱分がきれいに収まる
  • スティックコーヒー:種類別に分けて収納
  • 個包装の調味料:ゆかり、塩昆布など
  • ふりかけの小袋

透明なので中身が一目でわかるのが最高です。「あれ、だしの素切らしてた?」みたいな確認がすぐできます。

無印のメリット・デメリット

メリット:

  • デザインが統一されているので見た目がスッキリ
  • 品質が安定している
  • サイズ展開が豊富

デメリット:

  • 価格がやや高め
  • 人気商品は品切れになりやすい

カインズでそろえるコスパ収納グッズ

無印だけだと予算オーバーになりがちなので、カインズも併用しています。機能的には無印と大差ないのに、価格は半分以下のものが多いんです。

スリムストッカー(キャスター付き)

商品画像

画像引用元:スリムストッカー(キャスター付き)

価格:約1,980円 サイズ:幅15×奥行53.6×高さ94cm

うちのパントリーは幅が狭いので、隙間収納できるこのストッカーは本当に助かってます。

収納している物:

  • ペットボトル(2Lを6本)
  • 醤油・みりんの詰め替え用パウチ
  • 米びつ(5kg用を下段に)

キャスター付きなので、重い物を入れても移動が楽。掃除の時にさっと動かせるのも地味に便利です。

ただし、キャスターの質は無印のものと比べるとややチープ。でも、この価格なら十分すぎる機能です。

折りたたみコンテナ

商品画像

画像引用元:折り畳みコンテナ ホワイト

価格:958円 サイズ:幅49×奥行35×高さ25.1

まとめ買い用品の収納に使ってます。

実際の使用例:

  • お米10kg袋がそのまま入る
  • ペットボトル2L×6本が余裕で収まる
  • 非常用の備蓄食料のストック

使わない時は畳んでしまえるので、季節的な保存食(お中元でもらったそうめんとか)の収納に重宝してます。

仕切り付きケース

商品画像

画像引用元:組み合わせて使える 仕切り付き可動式収納BOX グレー

価格:398円 サイズ:幅16.6×奥行8.8~13.5×高さ9.1cm

これは無印にはないタイプで、カインズで見つけた時は「これ欲しかった!」って思いました。

収納に使ってるもの:

  • レトルトカレー(4〜6個収納可能)
  • インスタント味噌汁(種類別に分けて)
  • カップスープ類

Skittoやスリムストッカー、ランドリーBOXなど、様々な収納アイテムに組み合わせらせるタイプです。

・仕切り3枚付き

・単独での使用で小物入れとしても使える。

・様々な使用シーンに合わせて幅を調整。

狭いパントリーを広く使う整理コツ

白い棚にガラス瓶やバスケットが並び、パスタや穀物、ナッツなどがきれいに収納されているキッチンパントリー。棚の一部の寸法が幅40cm、高さ60cmと示されている。
見せる収納がおしゃれなキッチンパントリー。透明なガラス瓶に食材を移し替えることで、残量が分かりやすく、統一感のある美しい空間を演出します。AIが描いたイメージです。

うちのパントリーは幅60cm×奥行40cmしかない狭小スペース。でも、工夫次第で収納力は格段に上がります。

扉裏のデッドスペース活用法

パントリーの扉って、意外と活用されてないデッドスペースなんです。

設置したもの:

  • ワイヤーラック(100均):調味料ボトル用
  • 吊り下げネット:軽いもの(ふりかけ、お茶パックなど)
  • マグネットフック:計量スプーンやトング

特に調味料は扉を開けてすぐ手に取れるので、料理の効率が上がりました。ただし、重いものを付けすぎると扉の開閉に支障が出るので注意が必要です。

縦の空間を最大活用する方法

木の棚に、袋入りの食パン、黄色い袋、クッキー、パイナップルとトマトの缶詰、調味料の瓶などが整然と並べられている様子
木の棚に様々な食品や調味料が整理されて置かれているイメージです。AIが描いたイメージです

100均の棚板を使った分割術

高さ60cmの棚を、棚板を追加して30cm×2段に分けました。これだけで収納力がほぼ倍になります。

分割後の収納例:

  • 上段:軽いもの(パンの袋、お菓子)
  • 下段:重いもの(缶詰、調味料ボトル

棚板の取り付けは、L字金具を使えば簡単。ホームセンターで材料費2,000円程度でできました。

ゴールデンゾーンの活用

整理収納アドバイザーの方に教わった「ゴールデンゾーン」という考え方があります。これは、立った状態で手を伸ばしやすい高さ(だいたい腰から肩の高さ)のこと。

ゴールデンゾーンに配置するもの:

  • よく使う調味料
  • 毎日使う食材(米、パスタなど)
  • お弁当用のおかず

高い場所・低い場所には:

  • 高い場所:軽くて使用頻度の低いもの
  • 低い場所:重くて使用頻度の低いもの

この配置を意識してから、料理中の「あれどこだっけ?」がほぼなくなりました。

DIYでできる収納術実例

ホームセンターで材料を買って、自分で作った収納アイテムもいくつかあります。

可動棚の後付け

電動ドリルドライバーを使い、木製の棚にネジを打ち付けている人の手元。DIYで家具を組み立てている様子がわかる。
電動ドリルを使えば、家具の組み立てや棚の取り付けもスムーズに。自分の手で作り上げる達成感は格別です。AIが描いたイメージです。

材料費:約3,000円 材料:

  • 棚板(パイン材 厚み18mm)
  • L字金具×4個
  • ネジ

作り方:

  1. 棚板を設置したい幅に合わせてカット(ホームセンターで無料カット可)
  2. L字金具を壁面とパントリーの側面に取り付け
  3. 棚板を載せて完成

DIY初心者の私でも1時間程度で完成しました。既製品だと欲しいサイズがない場合も多いので、DIYの「サイズぴったり」という利点は大きいです。

すのこで作る仕切り棚

木の板でできた棚の仕切りと、透明な袋に入ったパンや食パンが置かれている様子
木製の仕切り棚にパン類が置かれている収納のイメージです。AIが描いたイメージです

材料費:約1,500円 材料:

  • すのこ×2枚
  • 結束バンドまたは木ネジ

軽い食材(パンやお菓子)専用の仕切り棚として作りました。すのこを立ててL字に組むだけなので、工具もほとんど必要ありません。

注意点:

  • 重いものを載せると壊れる可能性がある
  • 湿気の多い場所だとカビが生えやすい

壁面有孔ボード収納

穴の空いた木製のボードに、お玉、泡立て器、トング、ハサミ、計量カップ、保存容器、食品、タオルなどが掛けられている様子
キッチンツールや日用品が壁掛けの穴あきボードに整理されているイメージです。AIが描いたイメージです

材料費:約2,500円 材料:

  • 有孔ボード(60cm×40cm)
  • 専用フック×10個
  • 固定用ネジ

軽量の調理器具や袋物を掛ける収納として設置。見た目もおしゃれで、必要に応じてフックの位置を変えられるのが便利です。

計量カップやタッパーの蓋など、「いつもどこに置いたっけ?」となりがちなものの定位置として活用してます。

食品ロスを減らす「見える化収納」の効果

ここからは、私が実際に体験した「見える化収納」の効果についてお話しします。

具体的な効果測定

食品管理システム導入効果測定
食品管理システム導入効果測定
(3ヶ月間の比較)
🗑️ 食品ロス(月平均)
導入前
2,800円
2,800円
導入後
800円
800円
↓ 71%削減(-2,000円)
📦 重複購入(月平均)
導入前
4回
4回
導入後
1回未満
1回未満
↓ 75%削減
⏰ 料理準備時間(平均)
導入前
25分
25分
導入後
18分
18分
↓ 7分短縮(28%削減)
📊 総合改善効果
¥2,000
月間節約額
7分
時短効果
3回
重複購入削減

年間で計算すると、約24,000円の食費削減になりました。農林水産省の統計では、4人家族の年間食品ロスは約6万円とされているので、我が家(2人世帯)の改善効果としては上々だと思います。

透明容器への移し替えポイント

透明容器への移し替えポイント
📦 透明容器への移し替えポイント
食材を長持ちさせる保存のコツ
🔒 密閉性重視の容器選び
🌾 小麦粉・砂糖類
小麦粉、砂糖、片栗粉、ココアパウダーなど
密閉度重視
ダニの侵入を防ぐため、気密性の高いパッキン付き容器を選択
🍝 パスタ・乾物類
パスタ、そうめん、昆布、乾燥わかめ、煮干しなど
透明度重視
残量確認のしやすさを重視してアクリル製を選択
🧂 調味料類
塩、コショウ、スパイス、粉末だしなど
遮光性も考慮
光による劣化を防ぐためスモークタイプも併用
🏷️ ラベリングのルール
必須ラベル項目
1
品名: 小麦粉(薄力粉)
2
購入日: 2025/08/15
3
賞味期限: 2025/12/20
4
使用目安: あと8回分
🏷️ マスキングテープ
手軽・コスト◎
💡 プロのコツ
開封日も記録: 購入日だけでなく開封日も記載することで、より正確な消費期限管理ができます。未開封と開封済みで保存期間が大きく変わる調味料は特に重要です。

使用量目安の活用: 「あと○回分」の表示により、次回の買い物タイミングが把握しやすくなり、重複購入や在庫切れを防げます。

テプラで統一していますが、マスキングテープ+油性ペンでも十分です。

在庫管理の仕組み化

パントリーデー作業チャート

月1回の「パントリーデー」

在庫管理の仕組み化で家事を効率化

毎月第1土曜日の午前中
1 在庫チェック
20分
  • 賞味期限の確認
  • 残量の確認
  • 買い物リストの作成
2 配置の見直し
15分
  • 使用頻度に応じた配置変更
  • 季節商品の入れ替え
3 掃除
10分
  • 棚の拭き掃除
  • 容器の洗浄
合計時間:45分で完了!

スマホ活用術 買い物前に必ずパントリーの写真を撮るようにしています。特に調味料コーナーは必須。スーパーで「醤油あったっけ?」と迷った時に、写真を見れば一発でわかります。

家族には「写真撮らずに買い物に行くと、必ず何か忘れるか余計なものを買う」と言われてますが、効果は確実にあります。

整理整頓を習慣化するコツ

せっかく整理しても、リバウンドしてしまったら意味がありません。私なりに考えた「続けるコツ」をお伝えします。

完璧を求めない

最初は張り切って「全部の容器を統一する!」とか「ラベルも完璧に!」とか思っていたんですが、疲れてしまって途中で諦めてしまうことが何度かありました。

今は「7割できてればOK」のスタンスです。忙しい時期は適当になってしまうこともありますが、月1回のパントリーデーでリセットすればいいと割り切っています。

家族を巻き込む

夫にも協力してもらうために、以下のルールを決めました:

「戻す場所」の明確化

  • 使ったものは必ず元の場所に戻す
  • 新しく買ったものは指定の場所に置く
  • わからない時は聞く(勝手に適当な場所に置かない)

共有の買い物リスト 冷蔵庫にホワイトボードを貼って、なくなりそうなものを書き込むルールにしました。お互いが確認できるので、重複購入がなくなりました。

物理的制限の活用

容器ルール 「この容器に入る分しかストックしない」というルールを設けました。物理的に入らないので、必然的に買いすぎを防げます。

買い物かごルール スーパーでは小さめのかごを使うようにしています。大きなカートを使うと、ついつい余計なものを買ってしまうので。

失敗から学んだこと

完璧に見える化収納ができているわけではありません。実際に失敗したことも多々あります。

よくある失敗例

容器選びの失敗 最初は見た目重視でガラス容器を多用していたんですが、重くて扱いにくいし、割れる心険もあって結局プラスチック製に変更しました。

ラベルの付けすぎ 張り切って細かくラベルを貼りまくった結果、見た目がごちゃごちゃになってしまいました。今は必要最小限に絞っています。

高い位置への重いもの配置 調味料のボトルを高い位置に置いて、取る時に落としそうになったことが何度か。安全性を最優先に配置を見直しました。

改善のポイント

段階的な導入 一気に全部やろうとせず、「今月は調味料だけ」「来月は乾物」というように段階的に進めるのが続けるコツです。

予算管理 収納グッズにお金をかけすぎると、本末転倒になってしまいます。まずは100均やカインズでできるところから始めて、本当に必要だと感じたものだけ無印で買うようにしています。

パントリー収納の投資対効果

最後に、パントリー収納にかけた費用と効果をまとめてみます。

初期投資額

無印良品:約15,000円

  • ファイルボックス×5個:6,000円
  • ラタンバスケット×3個:7,500円
  • アクリルケース×4個:1,500円

カインズ:約8,000円

  • スリムストッカー×2個:3,000円
  • 折りたたみコンテナ×3個:2,400円
  • 仕切りケース×4個:2,400円
  • その他小物:200円

DIY材料:約7,000円

  • 棚板・金具:3,000円
  • すのこ棚:1,500円
  • 有孔ボード:2,500円

合計:約30,000円

年間効果額

食品ロス削減:24,000円 重複購入防止:12,000円 時間短縮効果:約15,000円相当 (料理時間7分短縮×365日×時給換算)

合計効果:約51,000円

投資回収期間は約8ヶ月。その後は年間約5万円の効果が続くと考えると、十分にペイする投資だと思います。

まとめ

パントリーの整理整頓は、単なる片付けではなく「生活の質を向上させる投資」だと実感しています。

この記事を読んで分かったことと考えるべきこと

  • 無印良品とカインズを使い分けることで、予算に応じた効果的な収納が可能
  • 狭いパントリーでも、縦・奥行き・扉裏の活用で収納力は大幅アップできる
  • DIYは「サイズぴったり」の収納を低コストで実現する有効な手段
  • 「見える化収納」は年間5万円以上の経済効果をもたらす可能性がある
  • 完璧を求めず、段階的に改善していくことが習慣化の鍵
  • 家族を巻き込み、物理的制限を設けることでリバウンドを防げる

今回ご紹介したアイデアの中で、気になるものがあれば、まずは一つだけでも試してみてください。小さな変化から始めても、必ず生活に良い影響をもたらしてくれるはずです。

私自身、まだまだ改善の余地がありますが、以前と比べると確実に暮らしやすくなりました。皆さんのパントリー改善の参考になれば嬉しいです。

筆:ゆり

監修:リミブレイク

コメント

タイトルとURLをコピーしました